肌のバリア機能について、一緒に学んでいきましょう!
肌の構造について
肌の断面図は、上記の様になっています。専門用語が多くて、イヤですね(笑)。私が使うのは①表皮、②皮脂腺、③角質層、⑦真皮 ぐらいです。名前の詳細は『そうなんだ!』程度に知ってもらえれば、良いと思います。テストする訳ではありませんから(笑)。名前を覚える事が主体では無く “どんな役割をしているのかをイメージ” する事に重点を置いて読んでもらいたいです。
それぞれの役割
まずは他の部位も一応紹介。ここも『そうなのかぁ』位でOKです。
④顆粒層 ⇒角質層(あるいは透明層)と有棘層の間に認められる表皮の層[1]。この層において、karatinocyteは現在では顆粒細胞と呼ばれ、ケラトヒアリンとラメラ顆粒を含む[2]。紫外線を吸収して体内を保護する役割がある。
⑤有棘層 ⇒顆粒層と基底層の間にある上皮の層[1]。有棘層は棘層あるいは有棘細胞層とも呼ばれる[2]。角質化は有棘層において始まる[3]。
⑥基底層 ⇒真皮と接触し細胞分裂を盛んに起こすの基底細胞がある部分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
では、内側→表面 のそれぞれ役割を繋げてみましょう。(参照ナンバーは上記 肌の構造の図解 を使用しています)
※肌の機能としては⑦⇒②の順番で進むよ
⑦肌(皮膚)を支え、その形や弾力を保つ働きがあります。「血管」「リンパ管」「皮脂腺」「汗腺」など、生理的な機能も営んでいます。
⇒⑥真皮側から酸素・栄養素を補給して細胞分裂
⇒⑤皮膚を角質化する
⇒④脂質に富んだ内容物を放出して、表皮細胞由来の角質細胞間脂質となる
⇒③角質層により体から水分の蒸発を抑えたり、外部の刺激(ホコリ等のアレルギー物質など)が内部に入らないように保護
⇒②皮脂腺により皮脂(脂)を分泌して角質を覆う
バリア機能はどこの部位?
さぁ、ここからが本題ですよ!実際バリア機能としての役割をしているのは角質層 になります!再度復習してみましょう。図解は下記参照。
メモ
【角質層のバリア機能とは?】体内からの水分の喪失を防いで皮膚の水分含量を適度に保持するという意味と、体外からの細菌や化学物質・紫外線などを容易に侵入させないという2つの意味があります。
バリア機能が正常であれば、体内の水分が蒸発するのを防ぐことが出来る上、体外の化学物質等を防げます。バリア機能がちゃんと機能するように対処して健康な肌を保てるようにしていきましょう!
肌質とバリア機能の関係
バリア機能が、なぜ大切なのかは理解できましたか?難しく考えないで下さいね!要点としては 水分を逃がさない と 外部の化学物質類を体内に入れない この2点だけです。
では肌質とバリア機能の図解を出します。
乾燥肌 ⇒角質層のバリア機能がちゃんと働いていない状態です。肌に水分補給と脂による膜が必要な状態。体内の水分が逃げやすい。
インナードライ肌 ⇒角質層の脂の膜はちゃんとありますが、そもそもの内部が乾燥している状態。所々、べたつきの症状があるにも関わらず洗顔すると顔がツッパリを感じやすい状態
角質肥厚の肌 ⇒角質は、古い細胞なので剥がれて落ちる作用がありますが、ここが上手く機能せず化粧水をつけても浸透していかない状態
※オイリー肌 ⇒水分量は十分ありますが、皮脂の分泌が多い状態。毛穴がつまりニキビや吹き出物が出来やすい状態。
この判断は、自己判断の基準にはなりますが・・肌トラブルなどの症状があるときには、専門医にかかって相談して下さい。ここの診断が違っていると、対処法も変わってきますので、要注意ポイント です!
肌のケアの基本とは?
さて、改めて復習しましょう!
いかがですか?あなたは自分の肌質のタイプは把握できそうですか?考え方は、とてもシンプル。水分が無ければ水分を補い、皮脂が無ければ保湿を、皮脂が出過ぎているのならこまめに皮脂を抑える。角質が厚くてくすみがあるなら、角質ケアをするだけです。肌質は年齢と共に変わっていきます。年齢と共に肌の再生(ターンオーバー)が鈍化するからです。でも悲観する必要は無いと思います。年齢を重ねても、肌が綺麗なかたはたくさんいるんです。そしてたくさん笑顔で過ごした方には、目じりに優しいシワが刻まれます。人柄を表して素敵だとおもいませんか?
私がお勧めしたい基礎化粧品の記事も書いてます!一緒にトラブルの少ない肌を目指して、育てて行きましょう!!
お勧め化粧品について、良かったら下記のブログを読んで頂けると嬉しいです!
2023.10 雨粒